2023年9月8日 台風の中の現調    

 一週間前からずっと天気予報を見ながら一喜一憂していた。
台風13号が9月8日ごろ「関東方面を直撃」のニュースに、現調は中止かな?と思った。
9月8日、降り続く雨の中「2023書記連関東ブロック秋季研修会 ~発生から60年、狭山事件から学ぶ~」 は開催された。
関東各地から、日教組の書記連の皆さんが、来て下さった。当初25人位参加の予定が、沖縄を含め3人が台風のため来られなかったそうだ。
2015年に現調をされた時、一雄が読んだ短歌の色紙を、書記連関ブロ 議長 山口正人さんが持ってきて、詠み上げて下さった。「あれから8年が過ぎた今も冤罪が晴れていない。勝利まで共に」と挨拶を頂いた。

   
2015年に詠んだ石川の短歌を披露する山口議長  埼玉教組・丸山委員長の挨拶 

 来賓として埼玉教職員組合・執行委員長の丸山巧さんが「狭山事件は、私たちの問題、私の問題」と発言され、胸打たれた。
一雄は「私が残念に思っていることは『自白』してしまったこと、だから泣き言はいわない。獄中で刑務官に字を教えてもらい、短歌もつくるようになった。

」(2021/10・31の歌)

字を教えてくれた元看守さんが、上記の歌が一番いいと言ってくれた。私は昨日も3万歩、歩いた。裁判以外に支援者皆さん方にご迷惑をおかけしてはいけないと健康管理している。100歳まで生きたい。コロナもまだ収束していない。生き抜くために、外出も最低限にしている。皆さんのお力で世論を動かせていただきたい」と支援を訴えた。
中央本部の安田聡さんは「裁判所を動かすには世論を動かすしかない。事実調べをさせることが今最大の闘い。長く検察に隠されていた証拠も、第3次再審になって闘いのなかで多く出されてきた。2010年に取り調べの録音テープや、石川さんが書いた上申書も出された。事件発生から47年も隠していた証拠だ。また、被害者が使っていた万年筆のインクには『クロム元素』が含まれているのに、石川さん宅カモイから発見された『万年筆』インクにはクロム元素が含まれていなかった。このことは2016年、検察の証拠開示によって明らかになった。裁判官が、検察のこれらの不正義をこれ以上黙って見過ごさないような世論作りを」と話された。

   
部落解放中央共闘会議・小林美奈子事務局長の挨拶  台風の中、参加して下さった皆さん 

狭山の闘いは『教育に始まり教育に終わる』とよく言われてきた
皆さん方の現調がうれしかった

台風接近のまっただなか、交流学習会の後の現調は急遽中止に

みなさんありがとうございました


上記歌の意味
画竜点睛(物事を成し遂げる為の重要な最後の仕上げをすること)
逼迫(差し迫ること)
閑却(いいかげんに放っておく事)
儒々(ぐずぐずして判断力がない事)