9・11もう一つの審判『最高裁判所裁判官国民審査』

 2005年9月11日は「衆議院総選挙」と「最高裁判所裁判官国民審査」があります。
狭山市選挙管理委員会から投票所入場整理券が送られてきました。この封筒が届くたびに私はやるせなく苦しくなります。石川一雄には選挙権も被選挙権も奪われていることをまざまざと実感させられるからです。表面的には自由に見えても、彼には見えない手錠がかけられているのです。
 6月の終わりごろアメリカの人権団体から『石川さんご夫妻への招待状』が届きました。「狭山の正義をアピールしてほしい」とのことでした。石川は仮出獄中であり、保護観察中の身なので日本からは出られないと保護司さんを通して観察所からの連絡がありました。

 9・11には選挙と同じように大事なもう一つの私たちの権利を行使する日でもあります。最高裁の裁判官が信頼できるのか、弱い立場の側に立ち温かい視線を注ぐということは難しくても、公平で、公正な裁判をしているのか、それを私たちが審判することができる権利を行使する重要な日です。3月16日、狭山の特別抗告審を棄却した才口千春裁判官も今回審判を受ける一人です。
 石川には審判をする権利を奪われていますが、私は今回審判を受ける6人の裁判官全員に「NO」を「×」を突きつけます。

「解放新聞」2005年9月5日号に裁判官の簡単な紹介があるので転載します。

×才口千晴(67歳)元・東京弁護士会副会長、第1小法廷/2004年1月就任、在日永住韓国人の鄭香均さんの都管理職任用訴訟大法廷判決(05.1.26)や、もんじゅ判決(05.5.30)で下級審の良心的判 決を覆す判決に関与、死刑確定判決(05.1.27)、狭山第2次再審特別抗告棄却(05.3.16)

× 古田佑紀(63歳)元・最高検次長検事、第2小法廷/2005年8月就任、法務省刑事局長・検察官として、盗聴法(通信傍受法)導入や予防拘禁法制定など人権抑圧の旗振りを担う。

× 中川了滋(65歳)元・日弁連副会長、第2小法廷/2005年1月就任 、入管当局の外国人強制退去で日本政府が外国政府に犯罪歴照会 した外交文書の公開命じた下級審判決変更に関与(05.7.22)、「これ以上の在留はダメ」という通知を受け取る前の段階での外国人不法残留罪の成立を容認する判決(05.4.21)

× 堀籠幸男(65歳)元・大阪高裁長官、第3小法廷/2005年5月就任 、元・最高裁事務総長など、司法官僚エリートの道を歩む。刑事裁判官として薬物取り締まりの中心を担う。裁判員制度で人数 は少数のほうがよいとの見解。

× 今井 功(65歳)元・東京高裁長官、第2小法廷/2004年12月就任 、入管当局の外国人強制退去で日本政府が外国政府に犯罪歴照会した外交文書の公開命じた下級審判決変更に関与(05.7.22)、 台湾の元「従軍慰安婦」訴訟上告棄却判決(05.2.24)など。

× 津野 修(66歳)元・内閣法制局長官、第2小法廷/2004年2月就任 、在日永住韓国人の鄭香均さんの都管理職任用訴訟大法廷判決(05.1.26)で下級審の良心的判決を覆す判決に関与、韓国の元「従軍慰安婦」訴訟上告棄却(04.11.29)、77歳の女性被 告に死刑確定判決(04.11.19)など。

 (なお表中の×印はHP管理人・石川早智子がつけたものです)

豊中・狭山事件研究会「ストーンリバー」 「荊冠旗」 メルマガ「狭山の風」にも記載されています。