多田謡子反権力人権賞」受賞

 多田謡子反権力人権基金 運営委員会から、石川一雄に「第18回多田謡子反権力人権賞の受賞者として賞を」とのお話を戴いたのは11月中旬のことでした。
 賞を戴くことを最初知らされたとき、石川には戸惑いがあったようでした。まだえん罪が晴れていないこと、多くの人に今もご支援を戴いている自分自身を振り返ったとき、「賞」はいただけないとの思いがあったようです。でもこの賞はこれまで長い裁判闘争を支え、闘い続けてくださった弁護団や、支援してくださった多くの皆さんに戴いた賞であり、「無実」「えん罪」が確かなものであり、権力犯罪、部落差別を撃ち続け、人間の尊厳、司法の民主化を問い続けた闘いの歴史にいただいた賞として、感謝と誇りを持っていただくことにしたようです。
 
 12月5日の朝日新聞や、12月7日の埼玉新聞などに掲載されたこともあり、たくさんの激励やお祝いのメール、手紙等を戴きました。

 私自身も石川一雄が、「殺人犯」の汚名を着せられながらも、獄中で文字を取り戻し、様々な問題と格闘しながら、生き、無実を叫び闘い続けてきた、彼のこれまでの人生に対して戴いた賞だと、心からうれしく、感謝しています。

 多田人権運営委員会は「石川さんの43年間の闘いに心から敬意を表し、第3次再審請求で事実調べ、再審開始決定を実現し、えん罪を勝ち取る闘いに連帯の意を込めたい」と受賞の理由を述べられています。

 一番に「おめでとう」の携帯メールを下さった埼玉のKさん、お電話を下さった福岡・添田のKさん、福岡のKさん、東京のFさんからは「多田人権賞の受賞おめでとうございます。このたび受賞された方々は、苦しい中で長い長い闘いをつらぬいている人たちばかりですね。この賞は、その人たちへの大きな激励となる賞なんだなと思います。なかでも石川さんの受賞は、石川さんばかりでなく、長年狭山を闘ってきた私たち一人ひとりにとっても大変うれしく、『元気を出して、完全勝利までたたかおう!』とエールを送られた気持ちがしています。〜」とのメールに涙がこぼれました。青森のN・Iさんも自分のことのように興奮して電話を下さったこともうれしかったです。最近ネットで出会わせていただいた埼玉のE・Sさんとは、石川と不思議なご縁があった方なのですが、さっそく激励のメールを戴きました。地元狭山のA・Aさんからも12月7日付けで「一雄さん 多田人権賞受賞おめでとうございます。ご苦労なさってきた事が、評価されたこと本当にうれしく思います。一刻も早い再審開始へ向けてはずみがつきますね。社会状況の悪い中で、やはり、希望は捨てずにと、私も励まされました。どうぞお大事にお過ごし下さい。署名少し同封致します」とのお手紙に、35筆の「狭山事件の公平で公正な裁判・事実調べ・再審開始を求める署名」が同封されていました。A・Aさんから署名を送って戴いたのは今回で3度目でした。滋賀のKさんからは「石川さん、多田人権賞の受賞おめでとうございます。多田謡子反権力人権基金運営委員会宛に以下のようなメールを送りました『私は、石川さんの差別無実を訴えてこられたその生き方に励まされ、32年間生きてきました。狭山差別裁判糾弾闘争と石川さんの不屈の闘いが、私の生き方に決定的な方向性を示してくれました。今も闘う石川さんに、連帯してともに闘いたいと思っています。また、根津公子さんには、教育基本法改悪が策動されている今、そして東京都教委が襲いかかろうとしている時、きわめてタイミングよく、根津さんを励まし、焦眉の闘いを鼓舞するものとなります。今私も教育基本法改悪反対運動を徹底して展開しています。いずれにしてもすばらしい決定に心から賞賛と感謝の気持ちを表したいと思います。私が受賞したような喜びです』とのメールを12月6日に戴いておりました。「私が受賞したような喜び」と書いてくださったKさん、石川が今あるのは皆さんの闘いに支えられたからだと思います。

 2006年12月16日、受賞発表会です。
「狭山を闘い続けて闘い半ばで亡くなられた多くの同志に、そして息子の無実を病に倒れるまで訴え続けた両親に、43年が過ぎても熱い思いを寄せ続けてくださっている支援者の皆様に戴いた賞をささげたい」と話す石川とともに私も授賞式に臨みたいと思います。