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2007年1月30日、福岡県から現調に来て下さいました。現調は初めてという方が、3回目の家宅捜索で見つかった被害者のものとされる『万年筆』が発見された『鴨居』を見ながら「こんな見やすい所にある万年筆を見落とすことはありえない、裁判官は現場に来て自分で確かめ判断してほしい」と感想を述べられました。「その声をぜひ裁判所に届けていただきたい。三次で決着するようお力添えを」と訴えました。
2007年1月31日、この日も福岡県からの現調がありました。40年近く狭山差別裁判を許さないと闘い続けてくださっている人、最近狭山を知ったという人も。「連れ合いから、手紙を預かってきました」とK・Tさんからのお手紙を戴きました。「略〜この寒い中を椿が真っ赤に咲いています。土の下からももうすぐふきのとうが顔を出すことでしょう。春が準備をしています。家の前の土手にスイセンの花が咲いています。春は確実にやってきます。寒ければ寒いほど、温かい春が突然に姿を現します。狭山にも必ず。〜略」とうとうと流れる川。土手のスイセン。何年か前お伺いしたその風景が鮮やかに目に浮かびます。春が来て、夏が過ぎ、秋が来て、冬が訪れる。石川に何度目の季節が通り過ぎたら重荷が外れるのだろう。
若いころ、石川にとって、青春のキラメキの中にいたころがあった。保険も充実し、労働時間もきちんとした石川にとっては、理想的な企業で働いていた。4年足らずの職場ではあったが、一番幸せな年月だったと思う。そのときから45年以上も過ぎた。1月31日、そのころの思い出を語れる友人との出会いがあった。感謝。
2月1日、石川は、午前中保護司さんとの面談後、毎月1回の定期検査に病院へ。
午後3時過ぎ、何年ぶりかで2人で映画を見にいった。年末、江森陽弘さんから「映画『それでもボクはやっていない』を石川さんを思いながらみました」というお手紙を戴いていた。映画館は長蛇の列だった。最初にスクリーンに映ったのは「10人の真犯人を逃がすとも、1人の無辜を罰するなかれ」という文字だった。周防正行監督のメッセージが伝わってきた。一審で有罪判決を受けた痴漢事件の被告人が二審で逆転無罪を勝ち取った事件を映画化したものだ。映画を見終わって外に出ると、またまた長い列ができていた。えん罪事件に多くの人の関心を持っていただきたいと思っていた。光をみた思いがした。2本目は「魂燃え」を見た。映画館のはしごは初めてだった。
家に帰ると埼玉県のMさん、徳島県のTさんから「狭山事件の公正な裁判・事実調べ、再審開始を求める」署名用紙が入っているお手紙が届いていた。うれしかった。1月27日、千葉県の学習会で出会わせて戴いたHさんからは「友人や九州の妹にも署名用紙を送った。7月に狭山の話をしに来てくれないか」ということが書かれていた。真実を一生懸命語れば心が通じると思い手紙をだきしめた。