2007年6月6日、弁護士会館で、日本弁護士連合会等の主催で「取調べの可視化を考えるシンポジウム」が開かれました。

取調べの可視化(録画・録音)を考えるシンポジウム
「えん罪を生み出す取り調べの実態」
〜ある日突然逮捕されて〜 

@鹿児島選挙違反事件(志布志事件)A佐賀3女性連続殺人事件(北方事件)B布川事件C富山での誤認逮捕事件等でのえん罪事件の元被告とされた人たちの体験証言や弁護士からの報告、毛利甚八さん(志布志事件を追跡して、マンガ「家裁の人」原作者)のお話やパネルディスカッションがありました。
 「えん罪を防ぐためにも、可視化は重要だが、全過程が不可欠」との発言だったと思います。
 布川事件で再審請求をされている桜井さんは「司会者から、今えん罪事件が多発していると紹介された。しかし、今多発しているわけではない。私は40年前に逮捕された。今も変わっていない。疑われ、密室の中で長時間の取調べは苦しい。目の前の苦しみから一時でも逃れたいと自白する。私は自分の自白テープを改ざんされた。取調べの可視化も全部しないと意味がない。都合のいい部分だけ利用される。なぜ彼ら(裁判官)は自白を信じるのか。やったという人間の弱さが理解できないのだと思う。警察・検察はなぜ証拠を隠すのか。自分たちの都合のいい所だけ証拠として出している。すべてオープンにしてもらいたい。私のアリバイを証明する調書を警察は35年も隠し続けた。日本の裁判がフェアーにされ、オープンにされるよう願っている」と話されましたが、本当にそのとおりだと思います。

同じ日の朝(6月6日)9時過ぎ、九州の友人からメールが入り「テレ朝でたった今、鳥越俊太郎さんが『狭山事件の鴨居の万年筆は警察のでっち上げ』というような内容のことを言ったよ。この時間帯はたくさんの人が見ているだろうからうれしい」と書かれていました。知らせてくれた彼女の気持ちと鳥越さんの発言がとってもうれしかったです。

今、「冤罪」がクローズアップされています。シンポにあった富山や鹿児島の冤罪事件、そして周防正行監督の映画「それでもボクはやっていない」などの影響も大きいと思います。狭山も今がチャンスです。

狭山事件の公正な裁判ー事実調べ・再審開始を求める署名」も多くの人のお力で、100万人に達したことは、命を軽んじ、戦争への道に進んでいきそうな状況の中で、一人の人権侵害も許さない、冤罪や差別は許さないとする人たちが、司法の民主化や、社会正義を求めて立ち上がり、署名をしてくださったものだと、心強く、また勇気を頂くものでした。

第三次再審で勝利するためには100万人署名の中に書かれていますように、30年以上もされていない事実調べと、積み上げれば23メートルあるという証拠の開示をさせることが最重要課題です。これからが正念場の闘いです。どうか今後ともお力添えをいただけますよう心からお願いいたします。