
寺尾不当判決33ヵ年糾弾、第三次再審申立実現の為に今日此処に決起下さった皆様に心深く感謝の一文をお届け致します。取り分け、此の度は新100万人署名活動に於いて、皆様方の並々ならぬご努力、ご協力を賜ったお陰で、100万筆以上の署名が獲得出来たことで万感胸に迫るものがあり、提出日の早朝、朗報に接し、感涙いたしました。当然裁判所も注目している筈であり、もしも達成出来得なかった場合、裁判の行く末を案じていましたが、短い期間に達成できたことで裁判官にプレッシャーをかけられたのは事実であり、私も安堵し、心から感謝しております。然しながら、だからといって裁判所に幻想を抱いているわけではありません。むしろ危機感を持って常に全国各地を支援のお願いに回っています。皆さんもご承知の通り、司法の府である最高裁が職責を全うすることなく、国家権力寄りの歪んだ解釈に因って問答無用の如く特別抗告を切り捨てたのです。万年筆も然り、筆跡の違いは「書き手の立場、心理状況などで大きく影響される」という論法を用いて一刀両断切り捨てられたのです。
そもそも確定判決の主軸は筆跡であり、私が書いたものとされていたのです。弁護団の提出した鑑定で私の無実は証明されていますが、現在の裁判所は白を黒ともいえるし、或いは科学を無視出来うる程の反動司法だけに油断できず、第三次こそ裁判官に権力の差別犯罪に手を染めさせてはなりません。詰まり、確定判決の破綻は明らかなので「書類」だけの審査でなく、法廷の場で検察と堂々と渡り合う場を実現させなければならないのです。狭山闘争の歴史的勝利を勝ち取っていく上で、一般的な単なる冤罪事件で終結させてはならないのです。何故なら部落民の私が、どうして犯人にさせられたか、それらを裁判を通して明らかにさせることが今後の部落解放運動において大きなステップになるものと考えています。当然の事ながら、今の裁判官も検察当局が膨大な証拠を隠し持っていることを百も承知している筈なので、開示命令もさせていく必要があります。特に「新たな証拠」が要求される再審裁判に於いて当時の証拠を検察だけが隠し持って出さないということは断じて許されないのみか公的機関としても積極的に開示すべきであります。
元より今、存在する証拠だけでも私の無実を示しているので、充分と思うことから、裁判所が弁護団提出の証拠を真摯に精査・探究すれば紛うことなく即座に開始決定を出すべき事ながらも、前述の様に、これまで取ってきた裁判所の卑劣、犯罪的態度と行為について、反省するどころか却って敵視している現実を直視すれば、矢張り裁判所を厳しく監視し続ける必要があります。何れにせよ私は再審開始は当然の事とし、尚且つ差別裁判の全てを明らかにし、私の目の前で謝罪させるまで、不撓不屈の精神で闘って参る覚悟です。
皆さんも完全無罪が勝ち取れるまで可能な限り、お力添えを下さいますよう心からお願い申し上げます。
常日頃よりのご尽力に対し,心からお礼を述べると共に、今後のさらなるご協力を希って私の決意のご挨拶と致します。本日はご多忙の中を本当にありがとうございました。
2007年10月31日
石川 一雄
寺尾不当判決33ヵ年糾弾
三次再審実現決起集会
参加者ご一同様