
新年メッセージ
全国の狭山支援者の皆さん 新年明けましておめでとうございます。
昨年は、新100万人署名運動に於きまして多大なご尽力を頂き、100万筆を超え裁判所に届けることが出来ましたことを衷心よりお礼を申し上げます。
振り返りますと、冤罪事件や、食品等における様々な偽装事件が発覚、映像や活字が躍った1年でもありました。
特に冤罪事件では、冤罪元年と言われるほどクローズアップされましたが、「冤罪」は最近急に多くなったわけでなく、狭山事件発生当時、というよりそれ以前から起きていたのです。しかし、鹿児島・志布志事件や、富山・氷見事件等での警察、検察での取調べ過程のなかで自白の強要があり、氷見事件では警察、検察の調書を鵜呑みにした裁判所の有罪判決が明らかにされる等で、国民の司法への不信が増幅されたのではないかと思います。録画・録音の可視化の必要性が問題化し、法曹に携わる人たちも動き出したんだと思いますし、昨年12月には参議院に「取調べを録音・録画する可視化法案」が提出されました。
昨年、街頭署名に立つ中で、特に若い人が「冤罪」に対して関心度が深まったと感じたことでありました。その背景には痴漢冤罪事件が映画化(「それでもボクはやっていない」)されたことで冤罪は「何時、何処で、誰が」巻き込まれるかわからない、と捉えられたことも一つの要因となったことも否定できない事実であろうし、その影響力が、私の狭山事件にも一定の理解が得られたものと確信しています。
勿論新百万人署名の達成は全国の住民の会・市民の会をはじめ、労働組合、宗教者、同胞たちの並々ならぬご努力の賜物であると常に感謝しつつ、此の重い貴重な署名を水泡に帰させぬためにも、何としても第三次で「事実調べの実現をさせるんだ」の思いを強く持って2008年の第一歩を踏み出した次第です。
思えば断崖絶壁の中で、私が自分の置かれている立場を自覚し、「人間としての尊厳と誇り」を取り戻す闘いを教えてくれたのは、部落の兄弟・姉妹の闘いでありました。
今将に、生死を賭して狭山勝利実現に向け、不撓不屈に闘っている訳ですが、現在もまだまだ沢山の私が存在し、苦しみ憂えていることを思うと悲しくてなりませんが、これらの解消はまず何よりも、私の狭山事件が「権力犯罪」として裁かれることであり、その日も沢山の無実の証拠等に因って天下に明らかにされると信じております。
何れにせよ、私は意気軒昂であり、様々な感情を整理し、心の準備を整えて今年こそ勝利の道標をつけるべく、強靭な闘魂を前面に出して狭山勝利・部落の完全解放のため火の玉となって邁進していきます。
それでは今年も支援者の皆さんには何かとお世話になろうかと存じますが、「真実と正義は負ける筈がない」と心に秘め、大衆にご理解頂けるような運動を展開していきますので、何卒皆さんも三次の勝利の為に可能な限りのお力添え下さいますよう再度お願い申し上げて、右年頭にあたり私の決意と致します。
2008年1月1日
石 川 一 雄