2008年3月23日は「くまもと『狭山事件』を考える住民の会」が毎月23日(23日は石川一雄が別件で逮捕された日)辛島公園で坐り込みをはじめて70回となる日。この日はどうしても熊本に行って坐りたいとずっと思っていた。旅行会社で安い料金の(宿泊料金込みのパック旅行)プログラムを探してもらって3月22日、羽田からの最終便で熊本へ。午前7時から午後7時までの12時間の坐り込みなので、午前7時前には公園に行って、テント張りなどの準備からみんなと行動をしたかったのだが、差し入れにドーナツでも買って行こうと、ぽつぽつ降っていた雨に気が焦りながら、開店の7時まで待ってドーナツを買い、辛島公園に着いたのは7時20分、もうテントは張られ、狭山パネルもしっかりと展示されていた。テントに少しずつ近づくと、いつものメンバーが小雨の中、最後の仕上げに幟旗や、横断幕を。とってもにぎやかでとっても目立つ。坐りこみに行くことは、22日夜遅く、ホテルからI村さんにメールで知らせただけだったので、驚いた表情で迎えてくださったN島さん、O久保さん、F本さん、ここに坐るととっても楽しくて、元気になれる。

 午後7時25分、住民の会代表のI田さん手作りの、一杯のおにぎり、けんちん汁、漬物等々が届く。I田さんは、23日の坐り込みのたび、前夜からおにぎり等の準備をし続けて下さっているそうです。I田さんは曹洞宗のご住職です。実は、住民の会発行の機関紙「響」で「I田さんのおにぎりがとてもおいしい」と読んでいましたので、不謹慎ですが、I田さんのおにぎりを頂くことも楽しみにしていました。I田さんは「今日は忙しいので、いつもより大きなおにぎりになりました」と話されましたが、とてもおいしいおにぎりでした。けんちん汁も漬物もおなかいっぱい頂きました。雪の降る凍えるような日も、太陽がテントに照りつける真夏の暑さも、風の日も、I田さんが握られたおにぎりを頂いて、心も温かくなり、一層の元気もでるんだな〜と思いました。

 H川さん、みどりさん、そしてF本Y子さんとYさん、Sちゃんのご家族がお忙しい中、「10分位しか坐れませんが」と駆けつけられました。だれでも何時からでも自分が坐れる時間に坐るというこの空間、本当に多くの人が尋ねてきます。M岡さんは絵を描くのがとても上手で、紙芝居を通して差別をなくす取り組みを続けていらっしゃいます。みなさんとても個性的で感性豊かな方たちで、狭山差別裁判を許さない、あらゆる差別を許さない、と結集された方々です。

 1時間か2時間?に1回坐り込みの人たちで会議が開かれます。そのテーマは「私と狭山」であり、また、それぞれの活動報告、また抱えている問題等、さまざまです。本音の話し合いの中で時に厳しい指摘も。そのような中でたかめあっていくのだと思います。坐りこみに2回目の参加という人は、「狭山の本を何冊か読んだ。石川さんはとっくに冤罪が晴れていると思っていた。この公園を通った時『石川さんは無実だ!』と書かれた横断幕を見て驚き、テントを覗いたのが最初です。長い闘いだが、がんばってほしい。応援しています」と言葉を頂いた。降り続く雨の中を多くの人が通る。そして狭山のパネルを読んでいく人の多さにまた驚く。
 最近知り合ったF本さんが友人と片道2時間近くかけて坐りこみに来てくださった。うれしかった。愛媛県から熊本に引っ越され、今少し体調を崩されているT本さんがパートナーの運転で会いに来てくださった。F本さんとT本さんには坐りこみに行くと知らせてあった。遠い所から、また体調の優れない中を、来てくださったお二人に申し訳なく思う。ほんとうにごめんなさい。23日は午後7時までいることができなかったけれど、午後7時テントをたたむころには雨が止んでいたとメールを頂いた。うれしかった。天も味方してくれている。狭山の闘いを象徴しているような出来事のように思えた。みんな本当にありがとう。また坐りに行きたいです。

機関紙「響」2008年1月号掲載のSちゃん(8歳)とU太さん(10歳)から頂いたメッセージを転載