2008年6月9日〜11日、第10回部落解放全国会議(第10回部落解放全国会議実行委員会・日本基督教団部落解放センター主催)が岡山県の日本キリスト教団 岡山教会で開かれ、石川は9日の記念講演と10日の分科会(第4分科会狭山事件)で狭山事件の真実、狭山の現状等聞いていただきます。また、翌11日には、同和問題に取り組む岡山県宗教教団連絡会議主催の研修会で「石川一雄さん〜部落・人権」をテーマに「狭山」を聴いていただく機会を頂きました。
 石川は上記歌を作りました。狭山事件は今さまざまに取り組まれています。そのことが大きな喜びであり、力となっています。


布川事件シンポジウム えん罪をただす再審を!  2008年6月7日13時〜

 「再審事件である布川事件の即時抗告審の決定を目前に控え、世論に同事件の理解を求めるとともに、近時のえん罪事例や再審事件の動向をふまえ、えん罪を厳しくただす刑事再審のあり方を考える」ことを目的として、日弁連主催の布川事件シンポジウムが弁護士会館で開かれました。志布志事件、引野口事件、布川事件の関係者、学者、弁護士の皆さんから、基調、事件の概要、再審の意義、そしてパネルディスカッションが4時間近く報告、討論がされました。それぞれの事件だけでも、2〜3時間では足りないと思われるのですが、ギュッと圧縮された貴重な時間の中にいたような気がします。
 
 この夏にも判断が出されるのでは?と緊迫した布川事件の担当裁判官は、狭山事件と同じ東京高裁、第4刑事部 門野裁判長。仮出獄で今は社会に出て無実を訴えているSMさん STさん、引野口事件で犯人とされかけたが、無罪を勝ち取ったKMさんからの報告は、狭山と共通するものでした。Sさんは冒頭「やってもいないのに何故自白したのかと、何十年も言わされ続けてきた。また言うのかと思う。敵対的な取調官から朝から晩まで『お前が犯人だ』と言われ、『やっていない』と言っても証明できなくて苦しかった。この苦しさから一時的にも逃れたいという気持ちだった。いろいろあるが最後のきっかけはウソ発見器にかけられたこと。私は犯人ではないので、真実が明らかになるならと自ら進んでウソ発見器にかけられた。すると『ウソ発見器でお前が犯人だと出ている』と言われガクッとなった」「やったと認めたら犯人を装うしかない。取調官の誘導に乗ってウソの自白が作られていった」と話されました。共通するのは代用監獄での長時間、拷問・高圧的な取り調べであり、接見禁止(制限)をして孤立無縁にし、調書を作文、代用監獄、拘置所等たらい回しにして何が何でも自白を引き出させようとする手法であり・・・なんでもありの取調べで起訴し、それを疑いもせず、検察・裁判所が追認するという今の司法のあり方が厳しく糾されたと思います。

 このようなえん罪が2度と起こらないように、取調べの可視化、証拠の開示、代用監獄の廃止、再審制度改革への取り組みの必要性が訴えられました。特に取調べの可視化については、志布志事件で400日近く拘束されていたNさんが「任意での取調べであっても身体が拘束されるだけでも圧力を受ける。一番最初の任意の取調べから可視化が必要」と発言されたことも紹介されました。
 最後に布川事件のSさんが「えん罪を引き起こし、裁かれるべきは警察・検察・裁判官であるが、その中でも一番悪いのは裁判所。裁判官は『やっていないのにやった』という人間の弱さに心及ばない。えん罪の元締めは裁判官だ。間違った判決を出しても警察・検察・裁判官はだれも罰せられない」と静かにそして強く話されました。そのとおりだと思います。


 6月7日、お便りを頂きました。5月31日、現地調査に来てくださった方からでした。「真実は、きっと明らかになります。きっと。いつか早いうちに聞き届けられると信じています。毎日祈ります」等書かれ、おいしいお菓子を送ってくださいました。
 出会いがあり、感動があり、そこにまた新しい大きな力が生まれています。