1週間のスイス・国連への旅は多くを感じ、考える旅となりました。
それぞれの国にさまざまに人権侵害等があり、それに真剣に取り組み、闘っている個人・団体があること。言葉や習慣の違い、街並み、食べ物等々驚いたり、感動したり・・・
 石川は、英語を交えながら、日本の司法の不当性や、45年無実を訴え続けていること、なんとしても生きて冤罪を晴らしたいことを訴えました。10月30日、国連・自由権規約委員会から、日本政府に対し、証拠開示をはじめとする司法の現行制度や、また女性の人権、難民、従軍慰安婦問題、在日韓国・朝鮮人、アイヌ民族等の権利、被差別部落問題等についても大きな懸念が示され、改善勧告が出されました。これに日本政府は真摯に耳を傾け、実行されること。そして私たちはそれを監視し、実行させていく闘いが必要です。
 権力犯罪を訴え続けている石川が、国家権力の不正義を訴えに行く国連への旅に、パスポートを出さざるを得なかったことは、大きな成果だと思います。支援いただいている皆さんや、石川の闘い、意思がパスポートを出させたと思います。あきらめないで扉を叩き続けることが道を拓く、また、司法を変えていくことにつながる、ということを実感しました。また、新たな目標に向かって努力し、進んで行きたいと思います。支援して下さった皆様に心からお礼を申し上げます。

第2次世界大戦では多くの人命が奪われ、破壊をもたらしました。この反省から「差別をなくし、人権を確立することが恒久平和への道」と、1948年12月10日、第3回国連総会において、世界人権宣言は採択され、1950年の第5回国連総会において毎年12月10日を「人権デー」としました。日本では毎年12月4日〜10日を「人権週間」としてます。人権宣言が採択され、今年60年になります。
世界人権宣言
第2条
1、すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる事由による差別をも受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを享有することができる。
第7条
すべての人は、法の下において平等であり、また、いかなる差別もなしに法の平等な保護を受ける権利を有する。すべての人は、この宣言に違反するいかなる差別に対しても、また、そのような差別をそそのかすいかなる行為に対しても、平等な保護を受ける権利を有する。
第11条
犯罪の訴追を受けた者は、すべて、自己の弁護に必要なすべての保障を与えられた公開の裁判において法律に従って有罪の立証があるまでは、無罪と推定される権利を有する。