映画「獄友」~冤罪青春グラフィティー (完成試写会)

 
左から石川 桜井恵子さん 菅家利和さん 袴田秀子さん 石川 桜井昌司さん 金聖雄監督 

 2017年12月20日、金聖雄監督の映画「獄友」が完成し、その完成試写会が、東京、日比谷図書文化館コンベンションホールで、午前、午後の2回開かれた。13時30分から始まる第2部も、13時過ぎには会場は満席。狭山を支援し続けて下さっている方、袴田、布川、足利事件の支援者の方々、そして映画音楽や、映画完成に向けて支援して下さったひとたち。また、えん罪に苦しむ人たちを応援しようと、えん罪音楽プロジェクト「イノセンス」を立ち上げた人たちの姿も。映画監督・周防正行さん、講談師・神田香織さん、一人芝居を続けている松元ヒロさん、李政美さん、こむろゆいさんたちのお顔も。
 115分という長い時間の映画だが、長いと感じさせなかった。布川事件の桜井昌司さん、お連れ合いの恵子さん、今は亡き杉山卓男さん、足利事件の菅家利和さん、袴田事件の袴田巌さん、秀子さん、狭山事件の石川、それぞれがそれぞれの闘いや思いを抱えながら、それでも精いっぱい生き抜いている姿が映し出される。袴田巌さんと石川は未だ冤罪が晴れない苦しみも抱えながら・・・・81歳の巌さんは拘禁症の闇の中を少しづつ抜け出そうとしているように見える。83歳の秀子さんは巌さんが出て笑顔が絶えない。1966年に静岡で起こった袴田事件、1963年狭山で起きた狭山事件。無実を訴え、裁判のやり直しを求めて訴え続けて半世紀を超えた.。 

 
 松元ヒロさんと

 この日、滋賀県で起きた、湖東記念病院人口呼吸器事件で殺人罪で12年の有罪になり、無実を訴え裁判のやり直しを求め続けていたNさんに、大阪高裁で「自白は信用性できない」と再審開始決定が出た。自白偏重の捜査姿勢は変わらない。検察官は特別抗告をして、いたずらに裁判の引き延ばしをしないでほしい。
 映画は2018年3月24日より、ポレポレ東中野でのロードショーの公開が決まっている。音楽監督は谷川賢作さん、作曲小室等さん、主題歌は作詞谷川俊太郎さんと30人の音楽家たち。見どころ、聴きどころ満載だ。3月以降自主上映の受け付けも始まっている。多くの人に観て頂きたい。来年は映画のヒットと袴田、狭山事件の再審開始が同時並行的に進むと信じている。
 うれしい出来事も。映画の始まるまえ、13時20分頃、宗教者のWさんから「石川さんの冤罪が晴れたら石川さんにケニアに行ってもらいたいと今から準備しています」と伺った。実現してもしなくても、その思いに感動する。