近 況

 袴田事件の再審開始の可否について、東京高裁が2018年6月11日に判断を示す事を明らかにした。2014年3月、静岡地裁で再審開始決定が出されたが、それに対して検察は、東京高裁に即時抗告をした。東京高裁は即時抗告を棄却すべきだ。再審開始決定は、裁判をやり直してもう一度調べようということなのだ。再審開始決定がでるのは確定判決に疑わしいことがあるからなので、「疑わしきは被告人の利益に」との刑事裁判の鉄則があるように、もう一度裁判をやり直すことは当然の事。検察の上訴(今回のように即時抗告等)は禁止されなければ、冤罪を訴える人はただただ時間の引き延ばしをされ、えん罪被害の回復が見込めない。検察官上訴という制度は不当で、刑事再審法の改正を強く望む。袴田巌さんは現在82歳。高裁の正義を、真っ当な判断がされることを望む。
 55年目を迎えた狭山再審請求審も、未だ検察の証拠不開示の抵抗にあっている。国連からも、証拠は検察の財産ではなく国民の財産であり、開示勧告がされているが、未だ隠し続ける検察の不正義がある。日本の司法の現状では、検察が保管している証拠がどこまで開示されるかは裁判官の考え次第。公正で公平な裁判をと望むのは当たり前で、そのように声をあげなければならないこと自体、不当な事だと思う。

 2018年5月8日、友人に会いに行った。社民党・東京都連のNさん、都連は東中野駅にほど近い所にある。東中野にはポレポレ東中野で今映画「獄友」上映中なので、10時からの映画を観てNさんにお会いした。ステキで魅力あふれた人で、初めてお会いした時からすっかりフアンになったのだが、6年経った今も同じ。お会い出来て良かった。

 この日、石川は午前中は病院(定期的な)。午後4時半から二人で歯医者に。

   
 冷蔵庫に入りきらないほど大きいスイカ

 午後6時、くまもとのIさんから大きなスイカが届いた。スイカが好きな石川が「明日は 食事はいらない。スイカを食べるから」と・・・・・
 青森のNさんからメール「ある雑誌に『獄友』に出演の袴田秀子さん(袴田事件・袴田巌さんの姉)桜井恵子さん(布川事件・桜井昌司さんの妻)石川早智子さん(狭山事件・石川一雄さんの妻)をぜひ取り上げて頂きたい。バイタリティあふれる素敵な女性たちです。」とのメールを送ったとの連絡。以前も送ったそうだがボツになったそうで、「今回は実現するといいなぁ」と書かれていた。各地で創意工夫し、「思いが届け」との行動が続けられている。 

 
 全国から送って頂いた署名3845筆

 5月7日、部落解放同盟中央本部に9時から18時半ごろまで、裁判のための様々な準備を。また、全国各地から送って頂いた貴重な署名3845筆を本部に届けた。5月23日の狭山市民集会の時に高裁・高検に届ける。皆さんの思いと一筆一筆の重みとともに。送って頂いた皆さんありがとうございました。

狭山市駅構内で悠々と飛ぶつばめの姿が印象的だった。

 5月5日 6日はポレポレ東中野で「獄友」上映後金監督とのトーク

 5月4日、保護司さんとの面談

 5月2日 二人で歯医者に