高裁前アピール行動  2019年8月29日

 
フェイスブック「 狭山事件の再審を実現しよう」より

 人の波が高裁に押し寄せた。40次高裁前アピールは今回初めて一回のみの行動になったこともあり、多くの人が高裁を包囲するような戦いとなった。
行きの電車で河原井純子さん(日の丸・君が代強制に反対し、裁判闘争を続けている)にお会いした。私「どこに?」河原井さん「高裁ですよ。野島ミカさんが29日のアピール日程を知らせてくれたんですよ」
4日ほど前、石山絹子さんからお葉書を頂いた。そこにも「8月29日のアピール行動をミカさんが知らせてくれました。私たちも参加します」と書かれていた。
ミカさんが「狭山事件の再審を実現しよう」のフェイスブックだけでなく、どれほど多くの人たちに知らせてくれているんだろう。

 
 スダチ(徳島の)

11時30分過ぎ、高裁前にはもう多くの人たちが。
 一昨日、徳島の弟からたくさんのスダチが届いていた。弟の家に一本のスダチの木がある。鈴なりに実をつける。少し小さいが皮がうすくて、瑞々しい。スダチの木はトゲがいっぱいある。「高裁に来てくれる人たちに」と、弟が送ってくれた段ボール箱いっぱいのすだち。トゲと格闘しながら採ってくれたスダチ。
3個づつ箱に入れ、130箱作ったスダチを皆さんに差し上げた。130箱全部なくなったということは高裁前に130人位の人が来てくださったのだろう。

   

前日から狭山に取材に来ていたアメリカのホセさん、デビさん、スコットさんと兵庫から彼らと一緒に来てくれたマナミさん、福岡、長野、群馬、千葉、神奈川、滋賀、山梨、愛知、東京、埼玉、神奈川の石山さん(ハンセン病回復者)、清掃人権交流会、住民の会、狭山勝手連、曹洞宗、キリスト教、埼玉や神奈川、東京の共闘の皆さん、映画「獄友」「見えない手錠を外すまで」等映画監督の金聖雄さん、足利事件の菅家さん・・・・・あまりに多くの人が来て下さって、わからなくなってしまった。

     

 多くの人がマイクを握った。多くの人にマイクを握って頂きたかった。しかし、一回きりの時間が限られた中での行動。必死の訴えは、砦の中にいる、高裁・第4刑事部の後藤裁判長の耳に届いたと確信する。
 4日前、ウォーキング中に転んで、額に大きな傷がある石川に、皆さん心配してくださった。福岡のOさん、今回もたくさんのクッキーをもって来て下った。Gさんにピクルスを。河原井さんに「あきらめない かわらいせんべい」を。
権力犯罪、差別裁判糾弾を闘う高裁の真ん前で、愛がいっぱいだ。

   


30日、加須のAさんからメール届いた。
「~省略~ 全国から、たくさんの方たちが熱い想いを持って、駆けつけてくれました。狭山大決戦に突入した緊張感や気迫を肌で感じ、それぞれが明日からの闘いへの新たな決意を固め、元気に帰って行かれたように感じられました。アピール行動は裁判に直接声を上げられる貴重な行動なので、とても効果的な取り組みだと常々思っていました。そして、昨日つくづく思ったのは、私たち狭山を闘う者たちにとって本当に大切な場所、砦となっているんだということです。~省略~アピール行動は私だけでなく、狭山の再審開始を願う者たちみんなの処方箋であり、高裁前は狭山闘争の砦となっていることを再確認させられました。皆さんからいっぱいいっぱいのエネルギーをもらえました。~省略~」

Aさんから、いつも狭山への深い熱い想いや、石川への想いを頂く。そしてAさんだけでなく多くの人の想い、闘いと共に、石川は生きてきた。