近況   2020年5月5日        

 昨年10月、雨漏りがして壁がはがれ、カビが現れた時は驚いた。カビの状況を見ると、だいぶ前から出ていたのだろう。カビだらけの部屋に石川が寝ていたことを考えるとぞっとした。それから半年、やっと5月1日に補修工事が終わり、最終的なクリーニングをした。5月1日、最後の確認に管理している人が来たので、「万が一雨漏りが治っていなかったらまた修理ですか」と聞くと、「もう無理と思います」との返事だった。老朽化しているからなぁ~
次いつ雨が降るかわからないが、補修工事がきちんとできていることを願っている。

   
補修工事前  補修工事後(2020年5月1日 

もう一度雨が降るまで、念のため、荷物は入れていない。また雨漏りがして,荷物を運び出すのはうんざりだ。3日に石川のエアーベッドだけ入れた。
5月1日は、狭山事件が起こった日。何も予定が入っていないときは、石川と二人で現調をしていたが、57年目の5月1日は、補修工事や、コロナで一日が過ぎた。

   

 5月1日、「狭山再審を求める市民の会・こうべ」からお便りと署名133筆を送って頂いた。5月1日に届いた署名がうれしかった。

4月28日は狭山のSさんが手作りのヨモギ餅、甘夏のマーマレードをもって来て下さった。

 
 2019年4月29日の現調

 Sさんはすぐ近くに住まわれている。ヨモギは自転車で2時間近く走って、荒川の人があまり入らない土手まで採りに行くそうだ。ヨモギ餅も、マーマレードもプロが作ったように上手だった。

 「40年近く教会のバザーで作っている」そうだ。納得。ヨモギ餅は作りたてのほやほやでまだあったかかった。

 4月28日、フェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」管理人のMIKAさんからお手紙と署名16筆を送って頂いた。

 4月29日は「部落解放を考える婦人の会」の現調だった。4月29日は昭和天皇の誕生日を国民が祝う日として定めたのだろうが部落解放の父・故松本治一郎さんは、「貴あれば賤あり」とよく話されていたそうだ。4月29日にこだわってずっと現調を続けてくださっていた皆さんと今年はお会いできなかった。

 4月23日は東京・墨田で狭山集会の予定だった。コロナで延期になったが、共闘、支部の皆さんが「石川さんと共に狭山の歩みを止めない すみだ集会 ぷろじぇくと」を立ち上げ、DVDを作ってくださった。共闘の皆さんや支部の皆さんの熱い思いと闘いが伝わった。DVDは朗読劇、動画 写真の3部作で25分の力作だ。お手紙に「みんなで狭山の歩みをやめない。それぞれはがき活動など精力的にとりくむ。今こそみんな力をふりしぼって 仲間と共に!!(一部抜粋)」と書かれていた。

 多くの人が集会、現調の無くなった狭山闘争や、石川の健康を気遣ってくださっている。石川はくさらず、諦めず、闘いを続けている。狭山の闘い、歩みは止めない。

   
サクランボ  満開のスダチの花 
   
レモンの花  愛犬と散歩中に見つけた花

訪れる人のない、狭山現地事務所はサクランボが大きな実をつけ
レモンのピンクの花が咲き誇っている
この間まで蕾だったスダチの花は満開だ
ブドウもスダチも、8月ごろにはいっぱいの実が生るだろう
その時にまた皆さんと元気にお会いしたい