近況   2021年8月1日

7月29日、東京・墨田の京子さんからお手紙とDVDが送られてきた。「~とまらないコロナ感染、望んでいないオリンピックの強行。~いかがお過ごしでしょうか?いつまでもやまぬコロナ感染に活動を阻まれ、もどかしい日々を送っていることと思います。私たちはそれでも地域集会や、スタンディング、高裁行動と、仲間と一緒に声をあげていますが、だれよりもこの大切な時に、訴えたいだろう一雄さん・早智子さん。行動が制限され、大変厳しいことだろうと思います。少しでもお二人の分も、と解放共闘の仲間や、墨田、都連女性部、多くの仲間たちと活動を進めています。高裁前スタンディングは、都連女性部代表の小野崎さんが中心となって進めています。(一部抜粋) 」彼女の何となくいつもと違う文字(毎月必ずお手紙を頂いている)が気になった。

   
6月24日:墨田狭山集会  

 さっそく、二人で、2021年6月24日に開かれた「狭山事件の再審を求める墨田集会」と2021年7月8日の「東京都連女性部高裁前行動」のDVDを見せて頂いた。「東京・墨田狭山集会」は、密にならない工夫を凝らしながらも、いつものように熱い集会だった。7月8日の、高裁前情宣行動にも多くの人が参加され、マイク情宣をしていた。フェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」管理人のMIKAさんがマイクを握り「2013年2月13日にたまたま高裁前を通りかかった時、狭山情宣行動をしていた。その時、石川さんの『学校にほとんど行けず、文字を知らなかった』との発言にショックを受けた。それから狭山事件の勉強を始め、8年が過ぎた」というアピールを聞きながら、私自身当時の事を思い出していた。あれから8年になるのかと感慨深い。気になる画像があった。いつも静かに縁の下の力持ち的な存在でいる京子さんが高裁前行動の間、椅子に座られていた。「アレ」と思いながら振り返ると前回(3回目)の高裁前行動の時も座っていた(画像)のを思い出した。彼女にお電話をすると「心配かけると思って言わなかったけれど体調が悪く、もしかすると手術するかもしれない。明日(30日)病院に行く」とのこと。驚きと同時にそんなにしんどい時でも高裁前に来ている京子さんに胸がいっぱいになった。実は、私も、7月23日にぎっくり腰になり、しばらく動けなかった。その痛みと動けない苦しさを身をもって感じていた。だから、京子さんの椅子に座った様子が気になったのかもしれない。手紙を見て、最初に感じたいつもと違う文字は、痛みに耐えながら書かれたのだ。
「狭山の闘いを止めない」と闘い続けて下さっている皆さん、本当にありがとうございました。
(写真は、テレビに写るDVDから撮ったので鮮明でありませんが・・・・・)

今も全国各地で狭山闘争が続いている。10月には狭山中央集会も予定されている。闘いの場で皆さんにぜひお会いしたい。

東京・Kさんから本を、山梨、メグさんから青りんご、よっちゃんからおいしいジュースやワインケーキを送って頂いた。

     

石川は「無実でありながら、32年間獄に閉じ込められ、苦しい年月を過ごした。しかし、正義感ある看守さんと出会い、文字を教えてもらった。取り戻した文字で多くの本を読み、多くの事を知った。自分自身の置かれている立場も知った。差別は許さない、冤罪は許さないと闘う多くの人との出逢いと支援を頂いた。心が豊かになった。」といつも言う。それは社会に出た今も続いている。狭山の闘い・石川一雄の闘いは、多くの人の温かい支援の心に包まれている。

大変な人生であったけれど、しあわせな人生を送っているように思う。

コロナワクチン2回接種後も、家の中でもマスクをはずさない石川の「生き抜く」闘いは続く。