2007年1月21日、「姶良地区人権を守る会」 「『狭山事件』」を考える霧島市住民の会」 「人権問題を考える若人の会」の主催で「43年間無実の罪と闘う!石川一雄講演会」が開かれました。
 雨の鹿児島空港から車で20分ほどの、霧島市国分シビックセンターの会場に着くと、会場入り口一杯に貼られた狭山パネルや、集会の成功に向けボランティアで頑張ってくれている高校生、専門学校の生徒さんたちが迎えてくださいました。
 降りしきる雨の中を、たくさんの人たちが会場に来てくださったことや、若い人たちが、「講演会」の司会等すべて中心になって動いてくださっていることがとてもうれしいことでした。
 主催者から「昨今の情勢は憂慮することばかりだが、人が人として尊ばれ、人が人として胸張って生きていける社会を草の根の運動からつくっていこう」と挨拶がありました。

 講演会前に何日間か「狭山パネル」の展示をしたそうですが、「人権問題を考える若人の会」の人たちが、会場での受付やパネルの説明もしてくださったと伺いました。このボランティアに参加するまで「狭山事件」を知らなかったという「若人の会」の皆さんが、2005年2月、テレビ朝日が放映した「ザ・スクープ」を視聴するなど、「狭山事件」の学習を重ねてきたそうです。「『えん罪』ということばの意味さえよくわからなかったが、狭山事件を知り、ショックを受けた。石川さんの力になりたい。無実を訴え続けていきたい。狭山事件を学んで、身の回りに差別がたくさんあることに気づいた。差別をなくしていきたい」などなど率直な意見が出され、狭山の闘いに新しい息吹が感じられました。
 
 会場からも多くの意見等が出されました。鹿児島県議選の公選法違反事件(志布志事件)は今裁判で争われていますが、そのなかで1月18日、「勝訴」という一つの判断がでました。警察の取調べの違法行為を一部認めたものです。判決では「取調べ手法が常軌を逸し、公権力をかさにきて原告らを侮辱するもので精神的苦痛は甚大である」と、密室での違法捜査を厳しく批判しています。裁判はこれからも続きますが、住民の人権を考える会(志布志事件の会)のTさんから「全国のえん罪ネットワークをつくり、絶対えん罪で泣き寝入りはしないという運動が必要」との意見・要望もありました。
 
 会場には「『狭山事件』を考える住民の会・ネットワーク」代表のKさんが遠い所駆けつけてくださいました。Kさんの優しさは、厳しい闘いをされてきた多くの人たちの優しさにつながります。Rちゃん、来てくれてうれしかった。

 1977年、石川一雄は「無知な私を利用して平気で罪を着せ得る警察のやり方が少しも非難されず、罰せられない。このことを多くの国民の皆様が黙していることに対し、声を大にして訴える」とのメッセージを出していますが、このことは今も変わらずにあるのではないか、と思います。 戦後、死刑が確定してから「再審無罪」になった事件は4件ありますが、無実の人を国家権力が殺していたかもしれない、そのことに対する謝罪も、罰せられることもありません。

 44年も無実を訴え続けている石川一雄の声を裁判官は聞いていただきたい。
 このような司法のありかたに「NO」という皆さん方の声をぜひ挙げていただきたいと思います。

 1月22日、曇り空でしたが、高千穂連峰、桜島の悠然とした姿が・・・

鹿児島空港展望台から高千穂連峰を 飛行機から写した桜島