
27日の台風一過、秋晴れのさわやかな一日となった2007年10月28日、周囲の山々は黄色や赤い色が鮮やかで、酷暑の夏からあっという間に変わってしまった風景を横に見ながら、車を走らせました。長野県に入ると目に飛び込んでくるのは赤や、黄色の大きな実を一杯つけたりんごの木。四国で生まれた私には、りんごの木を見ることはとてもめずらしく、感動しました。
この日、長野県・解放子ども会の解放学習「狭山えん罪事件・狭山差別裁判から学ぶべきこと」というテーマでお話をさせていただきました。会場には子ども会、保護者、地域住民の皆さんや、隣の町からも来てくださった方たちで一杯でした。石川は生い立ちや、狭山事件に巻き込まれた過程、獄中での闘い、第三次再審闘争勝利に向けた思い等を話し、「無学がいかにやるせないか、せつないか、獄中で文字を取り戻したおかげで多くのことを学んだ。苦しいだけの年月ではなかった。文字を知って心が豊かになった。皆さんも私のようにならないように一生懸命勉強をしてほしい」と話しました。
子どもたちや保護者、参加者から多くの質問が出されました。これからの目標を聞かれ「無実を全国の人に知らせること。無罪をかちとること。なぜ石川一雄が犯人にされたかを裁判の中で明らかにさせていくこと」等答えました。「子どものころから石川兄ちゃんと呼び続けていた。本当の兄ちゃんと思えた。また改めて狭山をがんばりたい」とまっすぐ前を見つめて話されたSTさん、「30年前に初めて子どもと現調をしたんですよ。30年前に中心になってがんばって下さったA先生が、今も子どもたちに寄り添って指導してくださっています」と当時のことを振り返り、語ってくださったATさん。
この地で、1976年に子ども会が発足、翌77年には子ども会で狭山現調をされたそうですが、現調に来た時小学生だった人が、今回子ども会に参加した人たちの保護者となり、現調に保護者として一緒に来られた方が「今日、孫が子ども会に参加しています」と話されました。3代にわたって闘いは引き継がれています。
これまでの闘いの厳しさの中でもすばらしい出会いがあり、信頼があり、がんばってこられた強さ、だからこそ温かさに満ちた・・・・・皆さんとの出会いと感動に・・・・・ありがとうを・・・・・