狭山事件の再審を求める市民集会(5・24)

 
 道浦母都子さん 古今亭菊千代さん 鎌田慧さん 石川 菅家利和さん 桜井昌司さん

 別件逮捕されてから53年目の集会が2016年5月24日、日比谷野外音楽堂で開かれた。

 それに先立ち、10時30分から、日比谷公園・健康広場で、前段ミニ集会が行われ、その後高裁、高検に証拠開示、再審開始を求めて要請行動を行った。高裁には、公正な裁判ー事実調べを求める全国から頂いた署名13506筆を提出した。私自身も高裁に行き、全国各地から頂いた署名を担当の事務官に渡し、署名一筆一筆に込められた思いを直接訴え、その想いに応え、真実追及と、裁判官としての責務を果たすよう強く要請した。裁判所の中は撮影が禁止されており、その瞬間を写すことができなかった。残念!!

   
前段のミニ集会で組坂委員長の挨拶
「これから13506筆の署名を 高裁に届ける」と
高裁前でアピール 
   
 午後0時30分からの日比谷野外音楽堂の集会はジンタらムータのミニコンサートから始まった。集会には新たに弁護団に加わった小林節さん(憲法学者)や、市民の会からのアピールを、噺家の古今亭菊千代さん、歌人の道浦母都子さんから頂いた。当日、急遽参加して下さった道浦母都子さんについては、今から6年ほど前、知人から頂いた葉書に書かれた歌が非常に心に残り、以来ずっと、家の一番目立つところに貼ってあったこともあり、お会いできたこと、また、アピールをしてくださったことをとてもうれしく思った。
   
菅家さん 中山弁護士 宇都宮弁護士 袴田秀子さん  道浦母都子さんと 
 
「狭山事件を考える青森県住民の会」による
ザ・電飾狭山バンド「狭山裁判うちくだこう」を演奏

 石川は「勝利の日まで不屈に闘いぬく。冤罪が晴れるまで皆さんが声をあげ、支援の輪が拡大されるように」と更なる支援を訴えた。初めての登壇となった小林弁護人は「石川さんが当時書いた字と脅迫状の筆跡は異なっており、憲法上無罪。狭山事件は権力による人権侵害で、ここで闘わなかったら憲法学者が嘘になる。石川さんの無罪獲得に向け全力で闘う」と話された。

 また、えん罪当事者からの連帯アピールは足利事件の菅家利和さん、袴田事件・袴田巌さんのお姉さんの秀子さん、布川事件の桜井昌司さんから頂いた。昨年5月の狭山集会には布川事件の杉山卓男さんも体調の悪い中を来て下さり、デモ行進の最後まで頑張って下さったが、2015年10月27日にお亡くなりになった。無罪判決から4年。杉山さんの豪放磊落?な話しぶりや、笑顔、これまで頂いた温かい支援を思い浮かべながら、心の中で合掌した。

 初夏の暑さの中にも、少し風があり、デモ行進も元気に終えることができた。新しい息吹・狭山の風が感じられる集会だった。

 
 5月23日夜、大阪を出発された、釜ヶ崎日雇い労働組合情宣車「狭山勝利号」は、「県南・石川一雄
さんを支援する会」主催の狭山ウォーク」に合流、狭山勝利を目指して、ビラ情宣行動をされました
(Yさん投稿の写真より)

 この日、釜ヶ崎日雇い労働組合の皆さんに署名256筆を頂いた。また、日本キリスト教団 関東教区 部落解放推進委員会のGさん(埼玉県)から、署名25筆を、「県南・石川一雄さんを支援する会」(埼玉県の住民の会)から27筆を頂いた。とてもうれしい。感謝の心で一杯だ。ますますの闘うエネルギーを頂いた。

   
狭山ウォークに多くの人が参加されました。(Oさん投稿の写真より)  


 5月24日、刑事訴訟法改悪法が成立した。「取調べの可視化」「司法取引導入」「通信傍受の拡大」等々、「転んでもただでは起きない」と言うより、国家権力はあらゆる手段を使い、如何にも、「取調べの可視化」を実現し、公正で公平な裁判を行うふりをしながら、その実は、実に巧妙に市民生活を脅かし、市民から自由や、権利を奪うかに汲々としているか。「全面可視化」ではなく、検察、警察に都合のいい所だけ可視化され、司法取引導入で冤罪はますます増えるだろう。ただ一つ前進したと思われることは、「証拠リストを弁護側に開示する」ということもふくまれていることだろう。再審事件について適用されるのかどうか、とても気になるが・・・・・
遅きに失したとはいえ、このことは大きな力になるだろう。