市民プラザ加須で、「北埼玉狭山裁判を支援する市民の会」主催の学習会に多くの人が来て下さった。読売新聞、埼玉新聞に、また「週刊金曜日」に投稿して下さったこともあり、初めて参加の方も多かったと伺った。最初は、平和や環境、反原発を歌い続ける「ジャスティス」さん。講談師「神田香織さん」は演目『石川一雄・塀の中の学び』を半時間と制約された中で、軽やかに、核心をつきながら、易しく、メリハリのきいた講談だった。

   
ジャスティスさん  神田香織さん  

冤罪事件であり、根底には、部落差別も横たわっている狭山事件を、笑いも誘いながら、こんなに人を引き付ける神田さんの力量、「鎌田慧さんの本を何度も読み、また石川一雄さんの話を聞き、作った」という「石川一雄・塀の中の学び」。

石川一雄が獄中で文字を取り戻していく中で、多くを学び、多くの人と出会い心が豊かになったという彼の文字や人との出会い、が生き生きと語られた。私自身は風邪で咳が止まらなかったので、一番後ろの席に座っていたこともあり、ジャスティスさんや神田さんへの共感の反応が良く感じられた。主催された方たちが、マスコミや友人知人、組織等を細やかに歩き、宣伝して下さったことがいっぱい感じられる集会だった。
 加須は、福島原発事故で双葉町の人たちの多くが避難されてきたところでもある。国策として進められ、そして事故に学ばす、今も原発推進政策は進められている。多くのものを失い、厳しい生活、状況に置かれた中で、必死に生きている人たちの思いも闘いもなかなか届かない。双葉町・元町長の井戸川さんから挨拶をいただいた。冤罪事件・足利事件の菅家利和さんは足利から応援に駆け付けて下さった。千葉・東京・大阪からの参加も。昨年は滋賀県や、山梨からも来て頂いたことを思い出す。 高裁前アピール行動に毎回参加して下さっている赤嶺さん、「狭山勝手連」の名称の生みの親でもあり、北埼玉狭山裁判を支援する市民の会・事務局長をされている彼女からメールを頂いていた。「今回は娘夫婦と孫も参加します。大きくなった孫の頭を撫でてあげてください」と。大きくなったAちゃんと娘さん、お連れ合いさんも来て下さった。「とてもおいしいです」と、「いがまんじゅう」を頂いた。じっと見つめてくれたAちゃんの大きな目とお二人の笑顔がうれしかった。 集会後、近くで懇親会があったが、その前に、私たちは会場から15分ほど離れた「イチさん」の家に行き、4~5年ぶりにイチさんとお会いした。イチさん94歳。ずっと狭山闘争を応援して下さっていた。関東女性集会や、埼玉の研究集会では必ず「狭山分科会」に来て応援して下さった。この何年かは体調を崩されてなかなか出られなくなっていた。石川は、仮出獄で出た頃、彼女の家で何カ月か過ごさせていただいた。石川にとって埼玉のお母さんでもある。読売新聞に載った集会案内の記事に大きくしるしをつけ、「電話したり、家の修理に来た大工さんに見せて、宣伝してるのよ。今は足が痛くてあまり歩けないけど、口だけは達者だから」と笑う。イチさんからいっぱいのお土産を頂いた。でも一番のお土産は彼女の笑顔だった。

   
9月9日の集会案内が載った新聞を広げる埼玉のお母さん「イチさん」と 

 懇親会に戻り、参加者から自己紹介を伺いながら、みなさんの長い狭山闘争に触れる。石川は「万年筆の科学的鑑定で光が見えてきた。勝利を確信しつつ、気を引きしめて闘う」と挨拶。食事療法を続けている石川に赤嶺さんがザルソバを用意して下さっていた。
闘いの中で、やさしいなぁ~ あったかいなぁ~ しあわせだなぁ~  と感じる。  
 風邪も吹っ飛びそうな時間を過ごさせていただいた。