専修大学で「えん罪と再審の現在」  12月9日

 専修大学今村法律研究室で「えん罪と再審の現在」と題した特別企画が、東京・九段下にある専修大学神田キャンバス5号館542号室でひらかれた。

 
 左から矢澤弁護士 石川 加藤弁護士 金監督 桜井昌司さん 

①狭山事件 石川一雄 ②袴田事件 加藤英典弁護士 ③再審事件の獄友を撮る 金聖雄監督 ④布川事件 桜井昌司さんが13時から17時まで熱く語り、歌った。
 
 おりしも前日、名張毒ぶどう酒事件の第10次再審請求で、名古屋高裁が、再審請求を棄却する決定を出していた。決定を出した山口裁判長は提出された新証拠について、弁護団が求めていた事実調べもしないで「無罪を言い渡すべき明らかな証拠にはあたらない」と判断。証拠を無視し、真実に向き合わず、棄却した山口裁判長。何のために再審制度があり、何のために裁判官がいるのか。

 
布川事件・桜井昌司さん  狭山事件・石川一雄 

 矢澤弁護士の司会で、それぞれから事件の真実や訴えたいことが語られた。
 金監督からは、「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」「夢の間の世の中」「獄友」の撮影秘話や、思い出、感じてきたこと等話された。「獄友」は明日(10日)に完成するそうで、「12月20日の映画試写会に何とか間に合った」とのこと。
フォーク歌手小室等さんの呼びかけで、えん罪に苦しむ人たちを歌で応援する「えん罪音楽プロジェクト イノセンス」の取り組み、また、来年から映画館上映の始まる「獄友」の上映にむけての報告、支援のお願いがあった。
 袴田事件の加藤弁護士が「証拠捏造があれば、それ自体で再審開始決定の理由になる」と話されたが、狭山事件も証拠捏造が明らかで、証拠隠しも続いている。これだけでも再審開始の理由になるのではないか。桜井昌司さん、最後に歌って下さった「母ちゃん」に思わず涙。

 えん罪事件に対し、「無関心」、「私には関係ない」と言う人が多いように思うが、もっともっと関心を持ってほしい。そのことが司法の民主化につながり、えん罪をなくしていく大きな力になると思う。