「狭山事件に学ぶ」共学研修会    2018年3月7日

3月7日、盛岡市の「アイーナ」で、「狭山事件に学ぶ共学研修会」が開かれた。真宗大谷派 仙台教区 部落差別に学ぶ協議会主催で、福島、宮城、岩手の3県で持ち回りの形で毎年開かれ、今年で18年位になるだろうか。その間、2011年3月11日の東日本大震災、その後の原発事故があり、教区で大きな被害を受けた中でも、休むことなく研修会は続けられてきた。盛岡駅に降りると景色は真っ白で、空気はピーンと冷たかった。
午前中は映画「みえない手錠をはずすまで」(金聖雄監督)の視聴、午後からは、DVD「サンデーフロントライン」の視聴。石川の訴え。部落解放同盟安田聡さんの「狭山事件の現状」についての講演があった。部落差別に学ぶ協議会 会長の藤内明子さんは、19年くらい前に現調に来られた。真宗大谷派、仙台教区から初めての現調だった。静かな中に凛とした、たたずまいの彼女との印象深い出会いだった。翌年から、毎年仙台教区の共学研修会に呼んで頂き、その間ずっと参加し続けて下さった。福島でお住まいの彼女は、原発事故後、しばらく避難されていたが、いつも変わらず、狭山の支援をし続けて下さった。「狭山事件は発生から55年、石川さんの苦労、苦しみは計り知れない。この差別の問題を見過ごすわけにはいかない。ともに寄り添い、一人でも多くの人に伝え支援の輪をひろげて行こう」と挨拶された。昨年12月に狭山事件の裁判長が後藤眞理子裁判長に交代したこともあり、署名活動の提起もされた。

   
部落差別に学ぶ協議会会長・藤内明子さん  開会の挨拶・鷲嶺彰宏さん 

 20年近い交流のある皆さんとの出会いはうれしく、懐かしい。懇親会が苦手の石川も交流を楽しんだようだ。ありがとうございました。