部落解放第63回全国女性集会  2018年5月12日~13日

 
 ストーンリバーより転載させて頂きました

 和歌山県民文化センターを中心に、第63回の全国女性集会が開かれた。
全体集会で、主催者を代表して、部落解放同盟中央本部・組坂委員長から部落差別解消推進法の取り組みと狭山闘争等についての挨拶があり「一日も早く石川一雄さんのみえない手錠をはずすことなくして、部落の完全解放はない」と話された。
 実はこの2日前、石川は段差につまずいて転び、顔に大きな擦り傷ができていたので、皆さんにご心配をおかけしたが元気に「この3次再審で何としても勝つ。長年に渡って多大なご支援、ご心配を賜ってきたが、今回で勝利して終結できるように」とさらなる支援のお願いをした。
 翌13日、和歌山勤労福祉会館プラザホールで開かれた狭山分科会は会場いっぱいの人が来て下さった。石川は「この2~3年、弁護団や多くの人のご尽力により、証拠開示を勝ちとり、それらを科学的に鑑定することによって、無実の証拠が裁判所に出されている。やっと再審開始への道が拓かれてきた。事実調べ、鑑定人尋問をさせることが裁判を動かす。裁判所に声を届けて頂きたい」と訴えた。

   

 兵庫、東京、埼玉、奈良、佐賀、京都、滋賀等から多くの闘いの報告や質問、感想が出された。奈良から「全国人権保育の集会が9月に埼玉県で開かれるが、そこで狭山現地のフィールドワークをする。多くの人の参加を」との呼びかけ、佐賀から毎年11月に行われているバルーンフェスタで19年間、狭山情宣行動を続けている事、滋賀から、高裁、高検への要請はがき行動への協力要請、また各地での「獄友」映画取り組みの報告があった。40年前、小学生だったとき、狭山同盟休校をしたという女性も。さいたまから5月23日の狭山市民集会で、前段の闘いとして、毎年、水道橋から日比谷まで「狭山ウォーク」を続けている事と、参加の呼びかけもあった。京都から現調の大切さ、文字の大切さ、文字を取り戻すことは自分を取り戻すこと、人間としての権利を取り戻すことだとの報告も。狭山を闘う人たちはやさしい、そして強い。
 分科会が終わり、外に出ると小雨だった。会場から和歌山駅まで歩いて15分と聞いていたので、駅まで歩いていくことにしたが、途中びしょ濡れになった。翌14日は36回目の三者協議があり、5月23日には狭山集会がある。風邪をひくと困るなぁと思って雨宿りしていたら、和歌山県連のYさんが車で通りかかり和歌山駅まで乗せて下さった。感謝!感謝!