加須「獄友」映画上映会  市民プラザかぞにて

 
 幼方代表の挨拶

 2018年5月26日、14時から「獄友」自主上映会が、「北埼地区 狭山裁判を支援する市民の会」主催で開かれた。布川事件・桜井昌司さん、足利事件・菅家利和さん、石川と獄友のメンバーも。
支援する会・幼方代表から、これまでの取り組みや、最大の山場にある狭山支援の訴えの挨拶、石川から支援の訴え。菅家さんから、足利事件で、警察、検察、裁判所の理不尽な人権侵害の取調べや、判決についての怒りの報告と、狭山、袴田支援についてお願いをされた。桜井さんはミニコンサートが予定されていたが、機械の不具合で、急遽取りやめに、残念!

 
 上映会後、挨拶を終えた獄友たち

 映画の中で袴田秀子さんが「巌が好きな時に好きなように食べ、好きなところに好きなようにいけたらそれだけでいい」と話されている場面は、いつも胸が締め付けられる。権力に因る不当な死刑判決と死刑と向き合った長い拘留生活の中で、仮出獄の今も拘禁症の中にあり、現実世界と巌さんが作り上げた世界を行ったり来たりしているという巌さん。秀子さんは「以前は、一日でも畳の上で生活をさせてやりたいと願っていたが、今、巌がここにいる。笑ったり、あくびをしたり。今の巌の姿をさらすことは、警察に対する私の抵抗」とあっけらかんと笑い飛ばす秀子さんの言葉。そこまで来るのにどれ程の苦悩と闘いがあったろうかと思う。秀子さんの姿に学びたいと思うが、それぞれにそれぞれの闘いの歴史もあり、石川の体調(糖尿病)等考えると、なかなか難しい。

   
 トマト、ソバ、煮豆をおみやげに

多くの人が来て下さった。主催者がどんなにか努力をされたのだろうと、感謝の心で一杯だ。交流会では、昨年の交流会で石川が「肉も魚も食べないけれど、ホルモンだけは例外です」と話していたことを覚えていて下さり、もつ鍋と、ザルソバを用意して下さっていた。毎朝トマトを食べている石川にAさんからトマトを頂いた。温かさに囲まれた交流会だった。皆さんありがとうございました。