相原連合事務局長

 連合「人権フォーラム2018」が12月7日、中央大学駿河台記念館で開かれた。相原康伸・連合事務局長より主催者あいさつの後、「人権侵害救済法」の実現に向けた取り組みについて、部落解放同盟 西島藤彦中央書記長より報告。
えん罪 狭山事件はいま、~映画 獄友を通してえん罪を考える~と題して、中央本部・安田聡さんから報告があり、その後金聖雄監督(獄友監督)石川一雄、石川早智子のトークがあった。いつも通りの台本なしで、金監督の質問とのちぐはぐなトーク?が続く。私自身は言いたいことを先に言ってしまわないと忘れるので、いつもこのパターン。金監督もよくわかっているので合わせてくれる。
 私自身の部落解放運動・狭山闘争は労働組合の運動なしには語れない。被差別部落出身を隠して生きてきた日々、労働組合の中に部落研ができた。部落出身を隠しても地獄、明らかにしても地獄なら隠さないで生きたいと思った。そして、狭山闘争に出会った。「差別から逃げていても差別はなくならない。差別をなくす運動に立ち上がれ。私は無実、私の冤罪を晴らす闘いに共に戦ってほしい」との石川一雄のメッセージに出会った。今から40年位前、初めて狭山中央集会に参加した時、会場は、黄色いゼッケンと荊冠旗が翻り、波のように押し寄せてきた。あの感動は今も鮮やかに浮かぶ。石川さんのために頑張ろうと思っていた私、いつか私の狭山になっていた。自分自身が解放されていった。多くの出会い、感動があった。
 狭山事件発生から50年目の2013年の10月31日の狭山中央集会の後、「見えない手錠をはずすまで」の完成上映会が日本教育会館であった。その時「狭山事件を考える青森県住民の会」から「花束を贈りたい」と連絡があったけれど、「ありがとう でもそんなに大げさにしなくていいから」と断ったのだが、会場に連合から大きな花束が届いていた。すごく感動したのを覚えている。
 毎年4月には連合から現調に来て下さる。14~5年前に出会ったNさん、今M県の会長になられていて驚いた。すごく素敵で、今もずっと交流が続いている。九州ブロックから狭山集会の後毎年現調に来て下さるTさん、「石川さんたちが来るというので参加したのよ」と言ってくださった。私たちは本当に素敵ないい出会いをさせて頂いている。全国各地から300人位来て下さったのだろうか。来年こその思いを込めて訴えた。