高知県・解放子ども会からの現調         

 2019年7月27日、台風接近のニュースが流れる中、高知県から横浜解放子ども会の皆さんが現調に来てくださった。
3年に一度、横浜解放子ども会中学生部の皆さんが現調に来てくださっている。子ども会や、保護者会、地域の皆さんが、3年間、空き缶、空き瓶、新聞等回収し、現調費用の捻出をされながら、来てくださっている。これまでは、13時間位かけてバスで来られていた。前日の夜出発し、翌日の朝着くという強行スケジュールだったが、今回は初めての飛行機での狭山現調だった。なのに、24日ごろから台風接近のニュースでやきもきしていた。しかし、天も味方してくださった。耐えられないほどの蒸し暑さではあったが、雨も降らず、ひとまずホッとする。13時から現調、15時から富士見集会所で学習会。3年前と同じように、これまで学習したこと、疑問に思っていること、聞きたいことなど、それぞれが考え、たくさんの質問をしてくださった。最初の質問は「子どものころの、将来の夢は何でしたか?」に対して「その日、生きること、食べる事に精いっぱいで夢など考えたこともなかったと思います」と答えていた。2番目に「自分たちの年齢の時、石川さんは何をしていましたか?」「小学校5年生から住み込みで働きに行っていました」「無実になって、やりたいことは?」「夜間中学校に行って、皆さんのように机を並べて勉強をすることです」等、16項目にわたり、質問がだされましたが、石川は一つひとつに丁寧に答えていました。3年前(2016年7月26日)の現調を思いだしました。「2度と石川一雄を出さないように皆さんには一生懸命勉強をしてほしい」との石川の思いです。
 17時過ぎまで交流学習会が続きました。とても疲れていると思うのに、子供たちの目が生き生きしていたことがとてもうれしかったです。

 3年前に、現調をされた皆さんたちからお手紙を頂いていました。「現調をして矛盾点をいっぱい感じた」「石川さんのあきらめない生き方を見て、自分も絶対あきらめない、という気持ちになった」「無実になって自由に生きてほしい」「つらいことがいっぱいあったと思うのに、私たちに丁寧に、はきはきと自信をもって話してくれたこと、これからの活動では石川さんのように努力し、自信をもって話していきたい」「これからはどこに行っても、自分が部落出身だと言えるように学習していきたい」「将来部落差別にあっても、ちゃんと対処できるように、もっと部落の事、石川さんのことを勉強していきたい」等々・・・・・  この子たちが「将来部落差別にあっても」と書かなくてはならない現実に胸を痛めながらも、それでも、石川の思いや、保護者、指導者の思い、闘いが伝わり、受け止め、前向きに生きているこの子たちの手紙に、石川ともども、胸熱くしたものでした。指導員の方からは「3年後に狭山を訪れるときには、石川さんの再審開始・無罪獲得を共に喜べることを願っています」と書かれていました。3年たってもまだ再審開始は実現していませんが、しかし、今多くの無罪を明らかにする科学的な鑑定等が裁判所に出されています。再審裁判は「無辜の救済」であり、「疑わしきは被告人の利益に」というのが刑事裁判の鉄則です。
裁判官の良心に訴えたいし、すべての人に訴えたい。弁護団が裁判所に提出している多くの新証拠を調べて頂きたい。その声を出していただきたい。